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Masahiko Takeda_Weaving Studies

Masahiko Takeda_Weaving Studies

2025 08.08-08.10

Curation 

明治から平成にかけて黒帯を専門に扱っていた京都の西陣織の織元「大樋の黒共(おおひのくろとも)」の旧工場を舞台に、サウンドアーティスト・武田真彦による個展「Weaving Studies - 織ることのスタディ」を開催しました。本展は「継承と変容」をテーマに表現活動を続ける武田が、かつてこの場所で織られた黒帯とともに「織ること」を問いかける試みです。場を整える(掃除、処分)、場を観察する(部分解体)、場を織る(作品インストール)ー 3つの工程に分け、ワークショップベースで組み立てられた展覧会は、場所や素材が過ごしてきた時間に触れる体験を提供してくれました。

以下、展覧会概要からの抜粋です。

本展に寄せて

何百年も続く家柄を継ぐひと、女性という理由で継げなかったひと、自ら継がないと決めたひと、生まれた土地の歴史を守ろうとするひと、新しい土地で役割を担うひと。わたしたちはそれぞれの環境で育ち、ひとと出会うことで「生命の使い方」に気づくのだと思います。


本展では、家業の廃業を機に技術を受け継げなかった武田が、もの、身体、空間、音、記憶を交差させ「織ること」について考察します。かつて女性の花嫁道具として用いられた黒帯の歴史を、自らドラァグクイーンとなることで表現したポートレイト作品。黒帯を纏う姿は、かつて上流階級の振る舞いを模倣したユーモラスな遊びや、武田のクラブカルチャーとの繋がりを感じさせます。また、幼少期の記憶にある織機の音を再現したインスタレーション作品は、記憶と音と空間を結びつけ、失われた技術の保存あるいは再現の可能性を示唆してくれます。

この空間を再び開かれた場にしていくため、新しい継承のかたちやどんな価値を残していくべきか、ともに考えるきっかけになれば幸いです。

上田 聖子(本展キュレーター)

会場:西陣織「大樋の黒共」旧工場

企画|武田真彦、上田聖子(キュレーター、MISENOMA)
協力|京都市(*** in Residence Kyoto)、株式会社マガザン 

その他の実績

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