FUTURE TO-DAY 今日という未来
Exhibition
2023.11-2024.6
本展は、ホテル三日月が新たに設けるアートスペースのこけら落としとして、木更津を内と外の視点から捉え直し、現在進行形の木更津を発信することを目的に「祭りと干潟」をテーマに企画されました。
日本最大級の干潟を有する木更津は、江戸時代以来、政府から特権を与えられた船が行き来し、交易の要所として発展しました。木更津船と呼ばれるこの船は、木更津と江戸の風俗や文化を繋ぐ欠かせない存在として、浮世絵などの風景画にもたびたび描かれてきました。また、現在では1997年に開通した東京湾アクアラインも木更津と川崎や東京を結び、人とモノの交流を担い人々の暮らしの一部になっています。
本展は、江戸文化の影響を受けながら発展してきた木更津を、アートという視点で捉えなおし、未来へと続く架け橋をつくる試みです。
大川友希は、持ち主によって価値が変化する古着を可笑しみ、素材として用いますが、本展では木更津船をモチーフに、地域の方々の想いを繋ぐ新作を発表します。ファッションデザイナーの鶴田能史は、複数が同時に着用出来る衣装を制作し、あらゆる差異を超えた体験の共有を促してくれるでしょう。小宮太郎は、かって構想された東京湾の都市計画から着想を得て、月の満ち欠けとともに変化する干潟とも呼応するような作品を展示します。江頭誠は、装飾品としてホテルに設置されている彲刻作品や既製品のオブジェに着目し、それらを花柄の毛布や館内着で包みこむユーモア溢れる空間インスタレーションへと変容させます。
また、ホテルを訪れる方々が、視覚だけではなく、触れることで新たな気づきや学びに繋がるよう、展示作品の一部は触れながら鑑賞することも出来ます。
本展を通じて、常に変化する自然の風景とともに、この土地で育まれた文化や環境を感じ、今日という未来に思いを巡らせながら、次世代への想像力へと繋げていくことを願っています。
「FUTURE TO-DAY 今日という未来」
会期:2023年11月3日(祝・金)〜
2024年6月30日(日)
営業時間:ホテルの営業時間に準ずる
(但し、2024年1月15日〜18日、1月22日、
1月23日は休館)
出展作家:大川友希、江頭誠、小宮太郎、
鶴田能史
会場:龍宮城ホテル三日月 龍宮亭 5Fギャラリー
住所:〒292-0006 千葉県木更津市北浜町1
主催:株式会社 ホテル三日月
企画:上田聖子(MISENOMA)、UDS株式会社